【COMEMO】中国でのベンチャー投資増加はどういう結果をもたらすのか?

本日(2/23)の日経新聞朝刊の一面の記事で、ご覧になられた方も多いかと思います。

中国でのテクノロジー・ベンチャー投資はここ3,4年で、AIに限らず急速に伸びてきているのは他の調査でも注目されていました。ようやく米国での投資の規模感と類比可能な地域(国)が出て来たことを意味します。残念ながら、これは、欧州でも日本でもこの水準にまでの投資には達せなかったことも意味します。この記事が強調している通り、アリババなどの民間企業からの資金提供が一段と増加したことが、昨今の伸びの背景にあると言えます。

中国でのベンチャー投資の中身の精査はもちろん必要です。OECD諸国の規範ではそれは無理筋だろう、という形での資金の提供のされ方がなされている場合もあるでしょう。国が、大学が、直接資金の担い手となっている例などです。教科書的に言うと、うまくいかない資金提供の典型です。

しかしながら、中国がAIをはじめとした新しいテクノロジーの一番エッジが効いている分野に、「実験場」をうまく設置してきているという点は紛れもない事実のようにみえます。CESでの中国AIベンチャーの存在感などはその証左といえます。たとえ、その「実験場」で実験されているスタートアップの質がたとえ玉石混淆であったとしても、1,2社が世界のスタンダートになりえる可能性は決して低くはないはずです。成功確率はおくとして、実験には大きな意味があるのです。

こういう文脈になりつつある2018年、日本は、欧州は、また他の地域はどうしていけばいいんでしょうかねえ。