見出しだけではなくて、この記事の内容をよく読むと、過去30年、日本では、資本主義システムで不可欠なはずのHuman Resources(HR)のマーケットが機能してなかった、っていうことでしょうね。海外の研究者がよく言う「日本は最も成功した社会主義経済」の一つの構成要素とも言えます。でも、「成功していた」のはせいぜい1980年代の途中までだったということでしょう。経営層にばかり責任を負わせがち(この記事もそう)ですが、「このままだと、こういう組織人口ピラミッドになる」のが明々白々だったはずで、それは組織に属するサラリーマンも重々承知していたはずなのに、「自分だけは違う」と根拠のない自信?で組織に留まったサラリーマンの判断にも問題はないわけではないかと。(組織の中で忖度しまくっていれば、パフォーマンス出さなくても生き残れる的なストラテジーが結局のところworkしなかったわでですよね。)その結果、人材の流動性が極端に細ったということでしょう。外部環境は激変しているのに、HRの再配置、つまりHRをより必要なセクターに移動させることができなかった、雇ってる方と雇われてる方の両方の判断で。。
昨今の転職市場の盛況は、もしかすると、徐々にこの経済を改善するかも….. という仮説はもう少し時間が経てば、検証可能になるかもしれないですねえ。