「旧来型の巨額買収」とか「高値づかみ」とか、通り一遍のコメントはちょっとですよね。買い手企業にとっての買収の本当の価値・意義は、買い手企業にしかわからないはずで、今の段階でのこういうコメントはあまり良くないです。何も分析してない感じのコメントです。
コスト削減で3年後ぐらいから年14億円を見込むと言ってる一方、事業シナジーの数値はまだ言ってないですね。確かに、両社に通常の意味でのシナジーというのはちょっと考えにくいかも。武田としては、リソースを買ったというmotivationsの方が強いような気がします。その意味でも、大企業同士の旧来型の合併ではないはずで、そこはもう少しpositiveに評価してもいいかもです。
買収資金の調達ですが、借り入れでの3.3兆円は3行による融資ということですが、とりあえずコミットメントラインでの対応のようです。急な話でしたでしょうから、銀行サイドとしてもこのような対応がせいぜいだったのかもしれません。あと、新株の発行ですが、発行した新株をシャイアーの株主に渡す形のようで、新株発行で調達したキャッシュを渡すというわけではなさそうです。
次は、武田側の株主の反応が関心の的になるかと。世界が武田の株主のレベルに大注目というところでしょうね。
引き続きwatchの価値がありそうです。
(了)