リーマンショック以降、新興国のマクロ・マネージメントは以前よりも良くなっていて、それがBRICsをはじめとしたこれら新興国をはやす構図になっていました。しかし、このぐらいの米金利上昇でも、ワースト1位、2位の、トルコ、アルゼンチンが狙い撃ちされちゃったという状況ですね。
トランプ大統領は米国金利の上昇(つまりドル高を起こす要因となる)は、米国ファーストの実現のためにあれだけ輸出を増やす経路を志向しているなかでは、嫌いなはず。FRBの今後の政策対応が試される局面になるかと。一方でトランプは、投資の米国回帰は歓迎しそうなので、どういう政策ミックスを提示してくることになるのでしょうか。中間選挙を前にして。米国金利上昇でも、円安(ドル高)に向かう気配があまりない円相場(及び日本経済)は歓迎すべきなんでしょうか? 日本も夏、秋に向かう国内政治状況に変化が生じれば(アベノミックスが継続するのかどうか)、金融市場でも何か起きそうな気もします。以前から僕は言ってるんですが、ここのところ市場は政治まず見てる感じですよね。
(了)